平等な相続は難しい!!

親の相続財産は、
子供たちで平等に分けたい。

でも、「平等」って、
とってもとっても難しいのです。

父の自宅がひとつ、子供が3人。
さあ、どうやって平等に分けますか?
特に不動産は分けにくいです。
それがもめる元。

父と同居していた子は、そのまま住みたい!
父と二世帯住宅にして住んでいた子は、
やはり自分が相続したい。
別居している子は法定相続分である、
3分の1相当のお金がもらいたい。
想いはさまざま。
さあ、どうしましょう…。

たとえ、相続財産が、
不動産では無く、
銀行預金だけであったとしても
やはり「平等」って、難しいのです。

相続財産は3000万円の銀行預金。
これを子供3人で
1000万円ずつ分けましょう。
でも、それが本当に「平等」ですか?

次女の私だけが、父の介護をした。
長女だけが、
マイホームを買うときに
援助してもらった。
長男の子の留学費用は、
父が出した。
そんな場合の「平等」は?

子供へのお金のかけ方が
違うこともあります。
長男は東京の大学・大学院を出て、
留学もさせてもらって、
父の家業を継いだ。
長女と次女は地元の大学と専門学校。
この場合、
何をもって
「平等」というのでしょうか?

特に、超高齢社会の昨今。
もめる元は「介護をした」こと。
親の介護をしたら、
相続のときにたくさんもらえる、
「寄与分」という制度はあります。
でも、寄与分をもらうには、
相続人間の話合いによる一致が必要。
これが難しいのです。

また、親世代はまだ、
家督相続時代の考えがあるようで、
「長男に家を継がせたい」
「家を継いでくれる子に
全てをまかせたい」
「店(事業)を継いでくれる子に
全てを渡したい」
などと考えていることもあります。

「介護をしているのは、私だけなのに!」
と思っても、
「財産は長男に、介護は長女や次女に」
と思っている親世代は、案外多いです。

親世代と子世代の考えに
ギャップがありますね。

相続は「平等」に分けたい。
でも、とってもとっても難しい。

「平等ではないけれど、納得できる」
という分け方を探しましょう。

いざ、その時になって
もめてしまわないように。

介護や財産のこと。
どうしたいのか、
どうしてほしいのか。
ぜひ、家族みんなで
話をしてみてくださいね。