財産が少ないから、相続は関係ない?

ウチは財産が少ないから
相続でもめるなんて、関係ない?

「相続なんて関係ないわ。
だってウチは財産が少ないから」
と思っているあなたへ。

財産が少ないと関係ないのは、
「相続」ではなく「相続税」です。
相続税は、財産が少なければ
支払う必要はありません。
実際に相続税を支払う人は全体の8%しかいません。

1軒の家は子供2人で分けられない

「ウチは財産なんて言うほどのものは無いわ。
この家が1軒あるだけよ」というあなたへ。
例えば
「長男夫婦と同居している家が1軒、銀行預金100万円」
という財産を、どうやって子供2人に平等に分けますか?
1軒の家を半分ずつ使うなんて、あり得ません。
売ってお金にして半分ずつにすると、
長男は住む家を失くしてしまいます。
家は長男が相続し、
銀行預金の100万円を次男が相続するのでは、
あまりにアンバランス。
いくら兄弟の仲が良くても、
次男は納得しないでしょう。

うまく分けられない。
だから相続はもめるのです。

もめやすいのは財産5000万円以下

全国の家庭裁判所で遺産分割の調停が成立したうち、
財産が5000万円以下で争った家族は
実に8割近く、77%に上ります。
1000万円以下で争った家族に限っても、
34%もあります。
財産は家が1軒といくらかの銀行預金というあなた。
あなたの相続はもめやすいのです。