「もめるのは金持ちだけではないと知り」

「相続?ウチはもめないわよ!
だって、財産なんて、全然ないからー!
この自宅が1軒あるだけよ!
預金なんてぜーんぜん無いのよ」

笑ってそう話している奥様がいらっしゃいます。
でも、
遺産が自宅1軒だけ。預金はそんなに無い。
相続人は子ども3人。
さあ、どうやって分けるのか?

子ども3人のうち、
長男が親と同居していたら・・・。
もちろん長男は自宅を相続したい。
でも、すると他の子は何ももらえない!
とても不公平ですよね。
これは典型的なもめるパターン。

「ウチは大丈夫」ではなく、
「ウチは、きっともめる」のです!

家庭裁判所で遺産分割の調停をしている人たちが、
いったいいくらくらいの財産について
もめているのかと言うと、
1000万円以下が33・50%
1000万円~5000万円以下が42・80%
5000万円~1億円が11・70%
1億円~5億円が7・60%
5億円~0・70%

つまり、75%の人が
5000万円以下の遺産について、
家庭裁判所でもめているのです!
33・5%の人は、
1000万円以下の遺産について
家庭裁判所で
何年も、もめているのです!

子ども数人のうち、
ひとりだけが生前贈与をもらった、
ひとりだけが看病と介護をした等、
いろいろな事情があるので、
パッと「3分の1ずつね」なんて、
分けられない!

相続は、
お金に感情が絡み合って
もめてしまいます。
遺産が多いか少ないかではありません。
うまく分けることができないから、
もめるのです。

財産は自宅が1軒だけ?
もしそうなら、
あなたの相続は、
きっともめますよ!
「もめるのは、金持ちだけではないと知り」