認知症になると預金が解約できない」と知っているけれど…

認知症になると預金が解約できない」と知っているけれど…

 平成30年大晦日です。今年の漢字は「災」。災害の多い一年でした。

 みなさんは災害への備えや対策をしていらっしゃいますか?災害に備えて、『非常持ち出し袋』を常備している方もいらっしゃるでしょう。そうです!『非常持ち出し袋』に何を入れておけば良いのか、という知識だけでなく、実際に『非常持ち出し袋』を常備しておくことが重要なのです。

 相続や認知症への備え・対策も同じことが言えます。

 「遺産額別 相続でもめている件数は、遺産が1000万円以下の場合が33%。1000万円超5000万円以下の場合が42%。つまり遺産5000万円以下でもめているのが、全体の75%を占める。」という知識を得ても、「ウチはもめないよ~。もめるほどの財産は無いからね」と言って何もしない。

 「認知症などによって判断力が無くなってしまうと、預金を解約できなくなる」「7人に1人が認知症。2025年には5人に1人が認知症になるだろう」という知識を得ても、なんとなく「ウチの親が認知症になるなんて、考えられない(考えたくないから、無意識に避けてしまう)」と、何もしない。

 これでは「備え」でも「対策」でもありません。

 「備え」・「対策」は、実際に行動に移すことが重要です。遺言、家族信託、任意後見…。「ウチの場合は何が良いのかな?相談してみよう!」そこから始まります。今年、知識はあっても行動につながらなかった方は、ぜひ来年、行動を起こしてみてください。実際に「備え」をすることで、「対策」をすることで、後々の結果が変わりますから!

 来年が皆さまにとって、素晴らしい年となりますように。

 

外部リンク

中日新聞CHUNICHI Web 認知症に備え『家族信託』」

http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2018122002000001.html