「相続税対策」の前に「長生き対策」を!

「相続税対策」の前に「長生き対策」を!

 「財産の話」と聞いて、何を思い浮かべますか?

 財産をたくさんお持ちの方は、「相続税、いくらかかるかな?」「節税対策しなきゃ!」とお思いでしょう。どうしても、税金に関心が偏ってしまうようです。

 でも、実は今、長寿社会・超高齢社会になって、相続税対策の前に、「長生き対策」をする必要が出てきているのです。

 “元気で長生き”ならばそれが一番良いのですが、なかなかそうはいきません。健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)と、平均寿命の差は、男性約9年、女性約13年。それはつまり、「不健康な期間」です。

 特に認知症などで判断力が低下してしまうと、いくら財産を持っていても、それを利用したり、使ったりすることができません。預金は凍結されて動かせません。困りますね。

 ですから、安心して長生きできるための財産管理を考えなければなりません。

 それは生きるための財産管理です。相続税よりも前です。

 では、どうしたら良いでしょう。

 その答えの一つに「家族信託」があります。「家族信託」を利用すれば、本人の判断力が低下しても、受託者が管理しているので、預金は凍結しません。成年後見制度を利用しないので、家庭裁判所の監督もありませんし、後見人への費用もかかりません。相続時の財産の行方も含めて決めることができます。

 「長生き対策」としての「家族信託」。対策は、元気で判断力がしっかりしているうちにするものです。今から考えてみませんか?