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ゆとりある老後生活費 34.9万円
公益財団法人生命保険文化センターが、3年ごとに行っている「生活保障に関する調査」というものがあります。直近では、平成28年度に行われました。
そこにこんな数字が載っています。
「老後の最低日常生活費」は、月額22.0万円
「ゆとりある老後生活費」は、月額34.9万円
これは夫婦二人で老後生活を送る生活費の平均値です。
老後に夫婦二人で、ゆとりある生活をするには、月額34.9万円が必要だということです。
一方、「平成28年版厚生労働白書資料編」には年金の受給額が出ています。
平成28年度の国民年金(老齢基礎年金)は、月額65,008円
夫婦二人なら、65,008円 × 2 =130,016円
平成28年度の標準的な年金受給世帯の年金額(夫婦の基礎年金 + 夫の厚生年金)は、月額221,504円
自営業などで夫婦ふたりとも国民年金の場合は
ゆとりある老後生活費 - 国民年金(二人分)
34.9万円 - 130,016円 = △218,984円
夫の厚生年金がある場合は、
ゆとりある老後生活費 - (夫婦の基礎年金+夫の厚生年金)
34.9万円 - 221,504円 = △127,496円
国民年金の場合は言うに及ばず、夫の厚生年金がある場合でも、ゆとりある老後生活費には足りません。
その不足分をどうするかは、働く、預金を取り崩す、子供に頼る、お金を借りる、資産を売る等、いろいろです。
あなたの親の場合は、どうですか?
財産の話は聞きにくいでしょうけれど、聞いておかないと、後で大変なことになる可能性もあります。
すぐに「年金はいくらもらっているの?預金はどこの銀行?定期預金にいくらあって、普通預金は…」と根掘り葉掘り聞き出す、というわけにはいかないでしょう。
しかし、親たちが老後資金をどう考えているのかは、聞いておく必要がありますね。後々、自分たちの身に降りかかってくるかも知れませんから。
「ねえ、ゆとりある老後生活に必要なお金は、平均月額34.9万円なんだって。お父さんやお母さんも、そう思う?」と、話を切り出してみてはいかがでしょうか。
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