「家族葬」のメリット・デメリットを知ろう

親が75歳になったら、やっておきたい、たくさんのこと!!

 

「家族葬」は小さなお葬式。

参列者が減少傾向にあるなか、時代に合ったお葬式とも言えるでしょう。

「亡くなった方が後期高齢者、喪主ももはや定年退職した高齢者」という場合も多くなり、会社関係の参列者はなし、周囲との付き合いも少ないので交友関係の参列者も少ない、故人の知人や友人も後期高齢者なので、なかなか参列できない・・・など、葬儀への参列者は減少しています。

「一般葬(通常の葬儀)」用のホールを借りたら、参列者が少なくて空席が目立った、という場合もあり得ます。

 

「家族葬」であれば、家族や近親者だけでゆっくりお見送りができます。

故人の好きだったものを用意するなど、比較的自由な形で葬儀ができるでしょう(例・音楽、食べ物、ペット、趣味など)。

 

費用も一般葬に比べれば安く済みます。参列者への返礼品代や食事代が安く済むからです。

しかし、棺代、遺影代などは一般葬と同じように必要ですし、貸しホール代も「狭いから安い」とは限らず、「1日1組なので、広いホールでも狭いホールでも利用料は同じ」という所もあります。

 

参列者が少ないということは、いただく香典が少ないということ。

いただく香典が少ない、つまり葬儀費用は持ち出しが多くなるということです。前述のように、参列者への接待費用は安くなりますが、葬儀そのものには、やはり費用がかかります。「一般葬が約100人、家族葬が約30人だから、費用も10分の3で済む」とはいきません。「思ったよりも費用がかかった」ということもあり得るでしょう。

 

 そもそも香典の性質は、「喪主への贈与」。そしてこの贈与は無税です。

 一般葬にして、たくさんの人でにぎやかにお見送りをし、たくさん香典をもらって葬儀費用に充てる、という考えも成り立ちます。

 

 「家族葬で行います」と連絡したのに、予想外に多くの人が参列に訪れて対応に追われた、という場合もあるでしょう。

 また、遠い親戚や友人・知人などから、「なぜ連絡してくれなかったのか」とクレームが来たとか、後日自宅へ「お線香をあげさせてほしい」と弔問客が度々訪れる、という場合もあり得ます。

 

 本人の希望は? 

家族の希望は?

そしてその希望どおりに葬儀を執り行うと、どんな状況になり、どのくらいの費用がかかるのか。

 

できれば、葬儀会社のセミナーなどに参加してみましょう。

「葬儀会社のセミナーに参加するのは少し気が引ける」という方も、知識として、雑誌や週刊誌の特集記事などを見つけて、読んでおいたほうが良いでしょう。