「延命治療」は誰が決める?

「延命治療」って、何?
調べてみました。

※一般に、回復の見込みがなく、死期が迫っている終末期の患者への生命維持のための医療行為をいう。人工呼吸器の装着、心臓マッサージや昇圧剤投与による心肺機能の維持、水分や栄養の点滴などがある。

「延命治療」する?しない?
延命治療をするかしないかは、医師が決めることではありません!
それは患者側で決めるものなのです。

急に倒れて病院に搬送された場合、延命治療をするのならば、時間との戦いです。「お母さんに延命治療をするかどうか30分以内に決めて下さい!それ以上は待てません!」と医師に言われた、という例もあります。

患者本人に判断力があり、決定することができれば、通常の場合、それに従います。
本人に判断力が無い場合は、本人の意思が推定できれば、それに従います
本人の意思が推定できなければ、医師と家族の協議のうえ、最終的に、家族が決断します。

◎「延命治療をしてほしい」という本人の意思が推定される場合
「お父さんは、延命治療をしてほしいと言っていた。」
「エンディングノートの、“延命治療をしてほしい”のところに○が打ってある」など

◎ところが・・・
「延命治療をしてほしくない」という本人の意思が推定される場合には・・

兄「お父さんは、延命治療をしてほしくないと言っていたよ。」
妹「そんなの、聞いたことないわ!ひ孫の顔が見たいって言っていたのは聞いたことあるけど・・・。」
兄「エンディングノートにも、延命治療をしてほしくないに○が打ってあるよ」
妹「そんなの、後から気が変わったかも知れないわ!」

このように、家族の意見が分かれると、困ります。

延命治療をしないとなれば、文字通り、延命の治療をしないのですから、自然に亡くなるのを待つということになります。
延命治療をしない → 尊厳死
決断しなければならない選択肢は、「延命治療」か「尊厳死」かです。

「尊厳死」については、また改めて。