岡崎市で家族信託・相続の手続きを専門に行っている事務所です。
家族信託の活用事例紹介、家族信託の手続きの流れを紹介しております。
家族信託について詳しく知りたい方向けの無料セミナーも毎月第3水曜日に開催しております。
Q:再婚同士で婚姻届を出そうとしています。
戸籍謄本を取ったところ、
私の戸籍には離婚した妻の記載があるのに、
彼女の戸籍には離婚の記載がありません。
それどころか、出生の記載があるだけで、
結婚したことも、離婚したことも、
すべて載っていないのです。
彼女に聞いても「ふふふ」と微笑むだけ。
本当に彼女は結婚、離婚をしているのでしょうか?
A:戸籍が作り直されていますね。
戸籍を作り直すときには、
転記されずに消えてしまう項目があります。
以前、結婚して、離婚したことは、
転記されないで、消えてしまったのです。
本当に結婚、離婚していても
現在の戸籍には載っていない、ということです。
現在の戸籍の前の戸籍、
あるいはそのもうひとつ前の戸籍を調べていくと、
結婚、離婚したことが記載されているでしょう。
実際にあった事例です。
ある女性の戸籍が、たった1ヶ月の間だけ、
隣の市に転籍されていました。
1ヶ月後には、元の本籍地へ戻っていました。
いったい、何のために、
こんなことをしたのでしょう?
実は、この転籍により、戸籍が作り直され、
この女性の戸籍は、以前結婚して離婚したことが
きれいに消えたのです。
離婚のときに、親の戸籍に戻るのではなく、
新しい戸籍を作ることを選択できます。
すると、離婚した女性、一人だけの戸籍ができます。
ただ、この戸籍を作った理由として、
離婚した元夫の本籍と離婚の日付けが記載されます。
つまり、離婚したことがわかってしまいます。
そこで、他の市区町村へ転籍届を出します。
すると転籍後の戸籍には、この戸籍を作った理由として
転籍したこととその日付けが記載されます。
これで、もう結婚したことも離婚したことも、
一切記載されていない戸籍が出来上がるのです。
その後、元の本籍地へまた転籍をすれば、
「私の本籍はここ。戸籍謄本はこれ。」と、
きれいでさっぱりとした戸籍を見せることができます。
この女性は、戸籍の仕組みを
とても良く知っていたのですね。
Copyright © 岡崎家族信託・相続手続き事務所 All Rights Reserved.