全部売り 金で分けろと 言う兄弟

父の遺産は、
長男夫婦と同居していた自宅が1軒。
銀行預金は、ほぼ無し。
相続人は子ども3人。
さあ、どうやって相続する?

長男は、
「自宅が自分が相続する。
弟たちには、
相続分を放棄してもらえば良い」
と考えていた。
「自分は父と同居して面倒を看てきたし、
亡母や先祖の法事なども
取り仕切ってきた。
自分が跡を継ぐのが当たり前」
と思いこんでいた。

しかし、
他の相続人の考えは違っていた。

「父の相続人は子ども3人。
法定相続分は各3分の1。
これは権利!
父の遺産の3分の1は、しっかりもらうんだ!
自宅だろうが、何だろうが関係ない。
全部売って、お金で分ければいい。
それが当たり前だ!」

何が「当たり前」なのかは
人それぞれ違います。
いざ、相続のときになって、
話してみたら
自分の考えとは全く違っていた、
ということは、わりとよくあります。

長男が法事を取り仕切ったときに、
「この家は俺が守っていくよ」と
弟たちに話をしておく等、
普段の付き合いの中で、
「将来、財産をどうして行こうか」
ということを
少しずつ話し合っておくと良いですね。